くさたみの愚考
by sinkougeirai
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諸君、狂ひたまへ
吉田松陰先生が残した言葉はあまたあるが、その一つに、
「諸君、狂ひたまへ」
がある。この短い言葉が明治維新のエネルギーの核になつたのではないかと思へる程、端的且つ深い。
またこの言葉の前段として
「狂愚まことに愛すべし、才良まことに虞るべし」(常軌を逸した愚か者は愛すべき存在だ。しかし、頭脳だけが発達し、理屈をこねまわす人間は、実に恐ろしい)
と述べてゐる。
その時代に於ての「常識」にとらはれてしまつては、大きな改革など到底成し遂げられないと解釈できる。
現時点での「常識」とは戦後体制そのものである。
よつて現時点からみれば、憲法改正や日本主義を叫ぶ者は、常識を逸した愚か者であるが愛すべき者である。
必然的にその者は「たつた今」を否定し「倒幕」に傾倒するので、「たつた今」は理屈をこねくりまはし弾圧を加へてくる。それを松陰先生は実に恐ろしき者と断じてゐる。
要するに「たつた今」の常識を疑ひ、それを変へたい者は現時点を支配する者から「狂」と呼ばれなければならぬ。
松陰先生の言ふ「狂ひたまへ」を愚生はその様に理解した。
「諸君、狂ひたまへ」
がある。この短い言葉が明治維新のエネルギーの核になつたのではないかと思へる程、端的且つ深い。
またこの言葉の前段として
「狂愚まことに愛すべし、才良まことに虞るべし」(常軌を逸した愚か者は愛すべき存在だ。しかし、頭脳だけが発達し、理屈をこねまわす人間は、実に恐ろしい)
と述べてゐる。
その時代に於ての「常識」にとらはれてしまつては、大きな改革など到底成し遂げられないと解釈できる。
現時点での「常識」とは戦後体制そのものである。
よつて現時点からみれば、憲法改正や日本主義を叫ぶ者は、常識を逸した愚か者であるが愛すべき者である。
必然的にその者は「たつた今」を否定し「倒幕」に傾倒するので、「たつた今」は理屈をこねくりまはし弾圧を加へてくる。それを松陰先生は実に恐ろしき者と断じてゐる。
要するに「たつた今」の常識を疑ひ、それを変へたい者は現時点を支配する者から「狂」と呼ばれなければならぬ。
松陰先生の言ふ「狂ひたまへ」を愚生はその様に理解した。
by sinkougeirai
| 2011-03-08 10:36
| 所感